障がい者就労施設「ぱれっと」様へのインタビュー 

弊社では障害福祉サービス事業所に業務を委託する形で、障がいのある方に商品づくりに関わっていただいています。 

今回はNPO法人ザ・ホープフルの就労継続支援B型事業所「ぱれっと」の職員、寺尾様にお話を伺いました。 

就労継続支援B型とは障害福祉サービスの一種で、一般企業等での就労が困難な人に、就労の機会を提供するとともに、能力等の向上のために必要な訓練をされている場所です。ぱれっとの利用者様は様々なお仕事にトライされ、毎月工賃という形でお給料を受け取っておられます。 

弊社からはPEPPY様のプライベートブランド商品「にゃろみ」「わんみぃ」の梱包などをぱれっと様に委託しております。 

それでは、寺尾様に「ぱれっと」はどのような事業所なのか伺っていきましょう。 

明るく活気のある事業所です

―ぱれっと様はズバリどんな事業所ですか。 

寺尾様：見学に来られた方にはよく「広くて明るいね。」と言っていただけます。20代の利用者さんが多く、活気があります。利用者さん同士でも、互いを気にかけて助け合っているので、温かく元気な雰囲気があります。 

―利用者様はどのようなお仕事をされていますか。 

寺尾様：PEPPY様の商品の梱包もさせていただいていますし、他社さんのお仕事ですとカレンダー、キャラクターグッズ、文具、シールの封入などの軽作業もしています。また、いくのパーク（御幸森小学校跡地）のトイレ掃除や個人宅の掃除を請け負っています。施設外での仕事は利用者さんの気分転換にもなっています。 

―職員様の雰囲気はどうですか。 

寺尾様：職員さんのキャラクターが濃く、仲がいいと思っています。職員も男女いますので、利用者さんもプライベートの話は女性にしたり、仕事の話は男性にしたりと職員を使い分けているようです。また、厳しく指導する職員やフォローする職員など、それぞれの役割持っています。 

刺激をもらい自信につながる

―にゃろみ、わんみぃのお仕事を請けていただいたことは、利用者様にどのような影響を与えましたか。 

寺尾様：手先に集中する作業の練習にもなり、新しい作業や治具に慣れるのは普段と違った刺激になりました。慣れるまで大変な作業もありますが、出来るようになったという成功体験を増やすことにもなります。また、利用者さんにとっては「ねこちゃんのお仕事をしている」という喜びもあるようです。 

はたらくととの関わり

―弊社にはどのような印象がありますか。 

寺尾様：優しい社員さん達だと思っています。 

―ありがとうございます！トラブル対応など大変なこともあるかと思いますが、その点はいかがでしょうか。 

寺尾様：お互いのヒューマンエラーの解決に向けて建設的に考えてくれてありがたいと思っています。 

―業務を請けている他社様と弊社との違いは何かありますか。 

寺尾様：単発ではなく長期的な仕事ですし、都度連絡をとるので、他社よりやり取りは多いです。また、商品の納期の調整などもあるので、そこが違います。 

日常生活も学びに

―利用者様と関わられる上で、努力されていることはありますか。 

寺尾様：利用者さんが毎日楽しく過ごしてもらえるように努めています。日々良いこともあれば、悪いこともあり、人と一緒にいれば謝らないといけないこともあります。利用者さんは人と関わってきた経験が少ないので、怒られ慣れていなかったり、褒められた経験が少なかったり、困ったときの対応が分からなかったりします。そのような場合は職員が調整に入り、適切な言い方や態度を一緒に学びます。人生勉強ですね。 

読者へのメッセージ

―このブログの読者様には障がい福祉についてご存じない方もいらっしゃると思います。何かメッセージはありますか。 

寺尾様：よく知っている分野、知らない分野が誰しもあると思います。そして、付き合う人によって気づいて知ることもあると思います。例えば子供ができたり、恋人に影響を受けたり、自分が病気になることで気づくこともあります。障がいという分野に今まで気づかなかった方にも知ってもらえたらと思います。また、障がいのある方の日々の生活や純粋さに、私たちが学ぶこともあります。 

―障害のある方と関わっていると、気づかされることってたくさんありますよね。 

寺尾様：そうなんです。例えば、障がいのある方が企業で働くと、他の社員さんと仕事のスピードが違ったりして、作業の工夫をしたり手順書を用意したりすることがあります。これって前後の状況を知らないパートさんにも利用してもらえますし、障がいのある方への配慮が会社全体でのメリットになる例だと思います。 

利用者様からのお声

最後に、ぱれっとの利用者様からのお声をご紹介します。 

「最初は慣れなかったけど、わんちゃん、ねこちゃんが好きだから何とかきれいにしようと頑張っています。」と仰る利用者様。工夫して慣れてきたら出来るようになり、自信になっているそうです。 

「判子の練習になります！」と印字の作業を頑張ってくださっている方もいらっしゃいます。肢体不自由の方も作業にチャレンジしてくださっているそうです。 

「シーラーを間違えます。」と作業が上手くいかないこともあるとのお声もいただきました。 

ご利用者の皆様、いつも弊社のお仕事に一生懸命取り組んでくださりありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。